美容/健康

吸収されにくいからこそ役に立つんです!不思議な栄養素「食物繊維」のすばらしさを理解しましょう。

-食物繊維

2016-04-18

こんばんは。
今回から数回は「食物繊維」について紹介したいと思います。

「食物繊維って、そんなに種類があるの?」
と思われる方がいらっしゃると思いますが、それぞれの違いなど含めて今回から説明していきたいと思います。

食物繊維とは

まず、「食物繊維」と聞いてどのようなイメージをイメージを持ちますか?

  • デトックス効果
  • 便通が良くなる
  • 腸の調子が良くなる

などでしょうか。

次に食物繊維の定義を示すと

  • 人の消化酵素(だ液に入っている『アミラーゼ』など)で消化されない、食物に含まれている成分の総称

となっています。

「えっ?消化されないのなら、意味がないのでは?」
と思う方もいるといらっしゃるのではないでしょうか。

確かに昔は消化されずに排出されるため、「食べ物のカス」として見られていました。
ところが、研究が進み、現在では「栄養素」の一つとして考えられています。
(「第6の栄養素」とされています。)

栄養素 全体図

栄養素 全体図

さらに研究が進み、現在では次の2種類の食物繊維があるとされています。

食物繊維について

ここで、上の表に書いた

  • 水溶性食物繊維
  • 非水溶性(不溶性)食物繊維

の特徴をあげてみます。

  1. 水溶性食物繊維
    水分保持能力が高く、ドロドロと粘りのある状態になる。
    小腸での栄養素の消化吸収を遅らせる。
  2. 非水溶性(不溶性)食物繊維
    腸の蠕動(ぜんどう)運動を盛んにして、消化管を通過する時間を短縮させる
    消化管内で水分を抱え込んで容積を増加させ、それによって便の排泄を促進させる
    有害物質を吸着して、自身の排出と一緒に体外に放出する

もう少し詳しく示しているのが、次の動画です。(良かったら参考にしてみてください。)

ここまで、食物繊維のメリットを書いていますが、実はデメリットもあります。

どちらも食物繊維を「摂り過ぎた」場合に起こることなんですが

  • カルシウムなどのミネラルも吸着させ、体外に排出してしまう
  • 腸内の水分を抱え込みすぎて、腸内が水分不足になる(このことで便秘になる)

などがあるので、食べ過ぎには注意が必要です。

最後に

次回からは、どのような食物繊維があるのか。
それらはどのような食品に多く含まれているのか。
どのような作用を示すのか。
などを説明していきたいと思います。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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