美容/健康

「ホルモン=内臓」は間違っていませんが、化学的には別の定義もあるんですよ。詳しくはこちらをどうぞ!

-ホルモン

2016-02-29

こんにちは。
今日から数回は「ホルモン」について紹介したいと思います。
「ホルモンバランス」という言葉は聞いたことがあると思いますが、このホルモンにはどのような種類があって、それらがどのようにはたらいているかをこれから数回にわたって、紹介したいと思います。

ホルモンとは

突然ですが、質問です。
一度は耳にしたことがあるホルモンとはどのような物質のことを言うのでしょうか?
(あっ!内臓のことだ!!など、焼肉屋さんで出てくるような解答はなしですよ(笑))

答えは「体内にある細胞からしか作られず、微量で体内の様々な活動を調整する物質」です。

合成原料から考えると、表に示したような分類になります。

ホルモン種類 画像

この中では、

  • エストロゲン :女性ホルモン
  • テストステロン:男性ホルモン

などは、化合物名は聞いたことがないかもしれませんが、「男性,女性ホルモン」という言葉は比較的身近な単語かな、と思います。
これらは「ステロイドホルモン」に属します。

また、

  • ドーパミン
  • アドレナリン

なども有名ですね。
これらは、「アミノ酸誘導体ホルモン」に属します。

また、ここには載せませんでしたが、ここ数年「ユーグレナ(みどりむしのことです)」が話題になっていますが、このユーグレナは「アディポネクチン」というホルモンを増やしてくれるようなんです。

「アディポネクチン」って、聞いたことありますか?
この素晴らしいホルモンに関しては、下の動画でぜひご確認をください。

話は変わりますが、「ホルモン(hormone)」という言葉は、ギリシャ語の「hormaein(興奮させるという意味)」が由来のようです。

そして、このホルモンが体内で各効能を発揮するまでの流れは

  • 特定の細胞で合成される
  • 血流で、各ホルモンが反応する臓器に運ばれる(ホルモンはどこでも反応できるわけではありません)
  • 臓器に存在するホルモン受容体(簡単に言えば、受取口です)に収まり、効能を発揮

となっています。

この中で「ホルモン受容体」は非常に感度が高く、微量のホルモン(100Lの液体の中に1mgの1万分の1程度)でも、十分な効能を発揮するんだそうです。

最後に

焼肉屋さんなどで聞く「ホルモン料理」の語源はご存知ですか?
調べてみると、ホルモン料理の語源は次の2つのどちらかのようです。
(本当はどちらかなのは分かっていないようです)

  • グロテスクな内臓料理に「食べると精力がつくよ!」というイメージを植え付けさせるために、ここで紹介した「ホルモン」と命名した説
  • 大阪弁で「捨てるもの」を意味する「放(ほお)るもん」から命名された説

前者の説は化学的に納得できますが、後者の説の方が洒落が聞いていて面白いですよね。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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