美容/健康

脂肪酸にも消化されやすく、たまりにくいものもあるんです。飽和脂肪酸は注意して摂取すればあなたの味方になってくれます!

-脂肪酸

2016-05-29

こんばんは。
今日は「脂肪をたまりにくくしたい!」と思っている方への情報です。
今回は「飽和脂肪酸」を紹介したいと思います。

飽和脂肪酸とは

前の投稿(「脂肪酸について」)で紹介しましたが、脂肪酸には

  • 飽和脂肪酸(多く含まれると固体の「脂肪」になります)
  • 不飽和脂肪酸(多く含まれると液体の「脂肪油」になります )

の2種類が大きく分けて存在します。

ここで、脂肪酸の「構造」について簡単にですが説明したいと思います。
(一応、「化学の講師」なので(笑))

そして、今日紹介する飽和脂肪酸は、この「炭素数」の違いで次の3種類に分類されています。

  1. 短鎖脂肪酸(炭素数6以下)
    バターや乳製品に豊富に含まれています。体内では細胞の増殖や粘膜の分泌のためのエネルギー,脂肪を合成する材料として使われています。
  2. 中鎖脂肪酸(炭素数8~12程度)
    母乳や牛乳,ヤシ油などに豊富に含まれています。これらの中で最も脂肪になりにくいのが特徴です。
  3. 長鎖脂肪酸(炭素数12以上)
    牛や豚の脂に多く含まれています。最も摂取に注意したい脂肪酸です。

飽和脂肪酸の効能について

主な効能は

  • 体内でエネルギーを生成する
  • 脂肪の蓄積を抑制する
  • 脳出血を予防する

などがあります。

1つ目に紹介した

  • 体内でエネルギーを生成する

について説明します。

体内で摂取した様々な栄養素(炭水化物,タンパク質,脂質)は「燃焼」することでエネルギーを作ります。
(これを「代謝」といいます。)

この3つの中で、脂質(特に今日紹介している飽和脂肪酸)は、1gで約9kcalのエネルギーをつくることができます。

これは、他の炭水化物,タンパク質に比べて効率が良いのです!

「ん?ということは、脂肪は良く燃える(消費される)ってこと??こんなに苦労して減らそうとしているのに!!」
と思われた方、鋭いです!

実は、残念な話があるのです・・・。

これら3つの物質の中で脂質(脂肪)が「『最後に』燃焼される」物質なのです。
(先に糖質やタンパク質が燃焼されます)

余計なことなんですが、人間が活動するうえで「最後の切り札?」としてこの脂質(脂肪)は存在しているというわけです。

2つ目に紹介した

  • 脂肪の蓄積を抑制する

について説明します。

これは主に「中鎖脂肪酸」に関係することです。

「長鎖脂肪酸」が体内に入ってリンパ管,静脈などを通ってエネルギーになり、余った分が皮下脂肪や内臓脂肪となり蓄えられるのに対して、「中鎖脂肪酸」はまず、肝臓に運ばれ、『すぐに』エネルギーに変換されるのです。

つまり、余りにくく、蓄えられにくいというわけです!

ここまでのことをまとめると、脂質(脂肪)は大切な栄養素ではありますが、

  1. 中鎖脂肪酸
  2. 短鎖脂肪酸
  3. 長鎖脂肪酸

の優先順位をつけて摂取するのが良いということです!

最後に

この飽和脂肪酸は、コレステロールの原料物質でもあります。

体内のコレステロール量が増えると、様々な病気に繋がるので、やはり摂取量には注意が必要です。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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