美容/健康

オリーブオイルが体に良いとされているのは、なぜか知っていますか?オレイン酸がその理由を教えてくれます。

-脂肪酸

2016-07-03

こんばんは。
今日は「コレステロール値が高くて・・・」と悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「オレイン酸」を紹介します。

オレイン酸とは

このオレイン酸

  • 一価不飽和脂肪酸

に属します。
(詳しくは「不飽和脂肪酸について」をご覧ください)

このオレイン酸には有名な話があります。

1960年代に世界の食生活と病気に関する調査が行われた際、「地中海岸地方は、他のヨーロッパの国々と比較して心臓疾患による死亡率が低い」という事実が分かりました。

そこで、この地方の方々の食生活を調べると「オリーブオイル」を他の地域の方に比べて多く摂取していることが分かりました。

さらに調べたところ、この現象はオリーブオイルに多く含まれているオレイン酸によるものと分かり、研究がスタートしたということです。

オレイン酸の効能について

主な効能は

  • コレステロール値を下げる
  • 生活習慣病の予防,改善
  • 胃酸の過剰分泌を防ぐ
  • 排泄物を柔らかくし、便秘を予防,改善する

などがあります。

この中から、今日のテーマ

  • コレステロール値を下げる

について説明してきたいと思います。

詳しい話は、次回以降に取り上げるとして、ここでは簡単に「コレステロール」のことを紹介しておきたいと思います。
(コレステロールは人間にとって「欠くことができない大切な物質」ということを認識してください)

まず、質問です。
コレステロールにも、大きく分けて2種類あります。
その2種類をご存知ですか?

答えは

  • 悪玉(LDL)コレステロール
  • 善玉(HDL)コレステロール

です。

その名前から印象が操作されてしまいますが、実はこの2種類は「どちらも」人間にとって大切な役割を担っているのです。

  • LDL:血流にのって、コレステロールを体全体に運ぶ
  • HDL:余ったコレステロールを回収する

ここで、前者が多すぎたり、後者が足りなかったりすると血中にコレステロールが残ることになるのです。

そして、この残った前者が劣化すると「酸化コレステロール」という人間にとって害となる物質になります。

なぜなら、この「酸化コレステロール」は、「異物」として血管内に取り込まれてしまうからです。

さらに、その現象が続くと動脈硬化になってしまうのです。
(詳しい内容は、下の動画をご覧ください)

今日紹介するオレイン酸は、まさに「前者を減少」させることができる物質なのです。

そのため、動脈硬化から派生する生活習慣病にも効果があるというわけなんです。

最後に

このオレイン酸は、美容(特に髪)でも活躍する物質なんだそうです。

ここで質問です。
昔から「頭皮に潤いを与えるために使われる油」と言えば、何をイメージしますか?

答えは、椿油です。

人肌の潤いを与える成分である、「皮脂」を構成する物質の中で最も多いのが、このオレイン酸なのです。
(皮脂全体の41%とのこと)

特に髪のトラブルには、オレイン酸を多く含む椿油が最適なんだそうです。

痛んだキューティクルによる枝毛,切れ毛などに効果を発揮してくれるとのことです。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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