美容/健康

毎年多くの方が大腸がんで亡くなっています。みなさん、リグニンの力を借りて、大腸がんを予防しましょう!

-食物繊維

2016-05-22

こんばんは。
今日は「大腸がんの予防」に効果絶大の物質を取り上げます。
今回は「リグニン」を紹介します。

リグニンとは

リグニン非溶性食物繊維の一つです。
また「木質素」とも呼ばれ、セルロースとともに細胞壁を構成しています。

リグニンを多く含むものは

  • ココア
  • リンゴ
  • バナナ
  • ごぼう

などがあります。

こう挙げてみると、以前紹介した「イヌリン」も含んでいる『ごぼう』は食物繊維という視点で見ると、とても優秀な食品なのが分かりますね!

また、ココアの有用性に関しては、こちらの動画をどうぞ。

リグニンの効能について

主な効能には

  • 大腸ガンの予防
  • コレステロール値の低下
  • 抗酸化作用(このリグニンは「ポリフェノール」でもあるのです)
  • 便秘予防

などがあります。

この中から

  • 大腸ガンの予防

について説明していきたいと思います。

突然ですが、質問です。
「大腸」は何をしている器官なのでしょうか?

答えは「体内に吸収され,消化された状態の物質から水分を吸収し、大便に変える器官」です。

また、この大腸には

  • 大腸菌
  • 乳酸菌

など100種類以上の菌(腸内細菌)が存在しており、様々な役割を果たしています。
イヌリンを紹介した際の「腸内フローラ」のことですね)

日本人の死因で最も多い病気は「ガン」であるのは有名な話ですが、この大腸がんは臓器別に分けたときに上位に入る症状です。

また、進行がゆっくりなので発見が容易ではないのですが、検診などで早期発見が可能です。

そして、早期に発見することができれば根治が望めるガンです。
(もっと詳しい内容が知りたい方は、こちらのページをどうぞ。)

次に、大腸ガンが発生する理由を説明すると、大きく分けて

  • 大腸の粘膜に出来たポリープ(良性の腫瘍)が変化してしまう場合
  • 大腸の粘膜から直接発生する場合

の2通りがあります。

ここで、今日紹介するリグニンの登場です!

リグニンには『抗菌作用』があり、細胞のガン化を抑えるはたらきがあると言われています。

さらに、仮に発ガン物質が生成してしまっても、食物繊維に共通の「物質を自身に『吸着』させて体外に排出する」性質から、リグニンは発ガン物質を体外に排出してくれます。

また、「ペクチン」で取り上げた胆汁酸(悪玉コレステロールから作られる物質です)も吸着して体外に排出してくれます。
最近の研究では、この胆汁酸(正確には二次胆汁酸)が大腸ガンの原因の一つと言われていて、この作用からもリグニンは大腸ガンに効果があるとされています。
(詳しい内容はこちらをどうぞ。)

最後に

少々面倒ではありますが、初めに紹介した優秀な食材「ごぼう」を使ったお茶の作り方の動画を載せてみます。
良かったら参考にしてみてください。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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