美容/健康

「保湿効果」には「モイスチャー効果」と「エモリエント効果」の2つがあることを知っていますか?ミリスチン酸を知りつつ、理解しましょう!

-脂肪酸

2016-06-12

こんばんは。
今日は前回に引き続き「保湿」という言葉に反応される方にお届けしたい情報です。
今回は「ミリスチン酸」を紹介します。

ミリスチン酸とは

ミリスチン酸

  • 飽和脂肪酸
  • 長鎖脂肪酸

に含まれる脂肪酸です。(これらは以前の「脂肪酸について」「飽和脂肪酸について」で紹介しています。)

ミリスチン酸の効能について

主な効能は

  • 保湿効果
  • ガン予防
  • 免疫力の強化

などがあります。

下の2つに関しては、ミリスチン酸がもつ「体中に存在するタンパク質を刺激する」という効果から派生するものです。

もう少し詳しく説明すると、ミリスチン酸は「成長因子(タンパク質の一種です)」を刺激することで、上に示した効能を示すことができるんだそうです。

また、タンパク質を刺激することで

  • ホルモンを正常に分泌させる
  • 細胞膜を保護する

役割も担っています。

さて、ここから今日のテーマである「保湿」について説明していきたいと思います。

突然ですが、質問です。
「保湿効果」を示す「・・・(ここはカタカナです)効果」という言葉が2種類あるのですが、知っていますか?
(スキンケアを普段からされている方にはなじみのある言葉かと思います)

答えは

  • モイスチャー効果
  • エモリエント効果

です。

この2つの言葉の意味なんですが、

前者:皮膚に水分を与えて浸透させ、浸透した水分を留めておく

後者:皮膚の表面に幕を張って、水分が蒸発することを防ぐ

です。

どちらも訳したときに「保湿効果」とされていしまいますが、実際には保湿の仕方が異なるんです。

簡単に言えば

前者:水分を補給

後者:水分がなくならないようにブロック

というところでしょうか。

なので、この2つの効果を最大限に利用しようとしたら、どの化粧品をどの順番に使うかがポイントになるんです。
(お使いの化粧品を一度確認してみてもいいかもしれませんね!)

ここで注意したいのは
「モイスチャー効果」のある化粧品より先に「エモリエント効果」のある化粧品を使わないこと!
です。
せっかく、水分を皮膚の奥に浸透させようとしても、エモリエント効果でブロックしてしまっては意味がないですからね。

こちらの動画が参考になると思います。

話はかなりそれましたが、今日紹介しているミリスチン酸は、この両方の保湿効果を持ち合わせている物質なのです。
(ただし、実際の化粧品にはこの物質を少し変化させた化合物を用いていることが多いです)
なので、皆さんのお肌を守ってくれる物質ということになります。

最後に

このミリスチン酸は、「ラウリン酸」で紹介した「ココナッツオイル」にも多く含まれています。
(ラウリン酸の次に多く含まれています)

そう考えると、このココナッツオイルは体の中側も外側にも効果的なオイルということになりますね。
美肌に意識がある方は、積極的に取り入れるのもいいかもしれませんね。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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