美容/健康

脳の栄養はこの物質が成分となっています。セリンを摂取して物忘れから解放されよう!

-アミノ酸

2016-01-17

こんばんは。
今日は「最近、物忘れが・・・」「集中力が続かなくて・・・」など悩まれている方に朗報です。
今回は「セリン」を紹介します。

セリンとは

このセリンも、これまで紹介してきた「アミノ酸(非必須アミノ酸)」の一種です。
そして、セリンは体内で以前紹介した「システイン」に変換されます。
(これによって、特に女性に嬉しい効能を持つのです。)

このセリンは、シルク(絹糸)を構成しているタンパク質の1つ「セリシン」から取り出せたので、この名前になりました。
(シルクには「フィブロイン」というもう1つ有名なタンパク質も含まれています)

また、セリン

  • 牛乳
  • 大豆
  • いくら
  • かつお節

などに多く含まれているんだそうです。

セリンの効能について

セリンがもつ主な効能には

  • 美肌,美白効果
  • 物忘れの改善や集中力アップの効果
  • 良質な睡眠を促す効果

などがあります。

今日のテーマ

  • 物忘れの改善や集中力アップの効果

を説明する前に、簡単ですが、女性が気になる

  • 美肌,美白効果

に関して触れておきます。

突然ですが、これまでこの効果に関する物質をいくつか紹介してきましたが、いくつ言えますか?

 

答えは
美肌効果として取り上げた物質

  • リコペン
  • ビタミンB
  • スレオニン
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • グルタミン酸
  • システイン

取り上げた効果は別ですが、美肌効果も併せ持つ物質

  • スルフォラファン
  • イソフラボン
  • バリン
  • グリシン
  • アスパラギン酸

です。
(こんなにあるとは、書いている自分も思いませんでした(笑))

 

ポイントとなるのは

  1. セリンが「グルタミン酸」のページで紹介した、アミノ酸から構成されている「NMF」という肌の天然保湿成分の中に最も多く含まれていること
  2. セリンが美肌,美白を考えるうえで外せないアミノ酸「システイン」の合成原料となっていること

という2点です。
(詳しい内容は、それぞれのページで確認してください)

では、これから今日のテーマの説明をしたいと思います。

このセリンは、脳のはたらきに大きく関係する「ホスファチジルセリン」の合成原料となっているのです。

詳しくはこの物質を取り上げたときに説明しますが、ホスファチジルセリンは

  • 細胞への栄養素の取り込み
  • 老廃物の排出

に重要なはたらきをしています。

そして、このホスファチジルセリンが最も多く存在するのが「脳」なのです。
(一番エネルギーを消費する場所ですからね)

この「脳の栄養素」とも呼ばれる物質のおかげで

  • 脳に栄養が送られる
  • 脳細胞が活性化する
  • 物忘れの改善や集中力アップにつながる

というわけです。

さらにこれら以外にも

  • 気分の落ち込み
  • 無気力
  • 不眠

などのうつ症状の改善報告もあがってきているとのことです。
(ちょっと長いですが、とても勉強になる動画を載せたので、お時間があるときに。)

最後に

ここまでで、生体を構成している主要アミノ酸20種類の説明が終わりました。

これら以外にも最近は

  • オルニチン
  • シトルリン

など、有名なアミノ酸があります。

これらの紹介は機会を改めてさせていただくことにして、次回からは「ミネラル」について紹介していきたいと思います。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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