美容/健康

パルミチン酸は容姿を気にされている方ほど知っていただきたい物質です。なぜなら「しわ」「ニキビ」に効果絶大だからです!

-脂肪酸

2016-06-19

こんばんは。
今日は「しわ」や「ニキビ」などに悩まれている方にお届けしたい情報です。
今回は「パルミチン酸」を紹介します。

パルミチン酸とは

パルミチン酸

  • 飽和脂肪酸
  • 長鎖脂肪酸

に含まれる脂肪酸です。(これらは以前の「脂肪酸について」「飽和脂肪酸について」で紹介しています。)

パルミチン酸の効能について

主な効能は

  • しわを抑える
  • ニキビを減らす
  • 抗酸化作用

などです。

今日のテーマ2つについてですが、実はパルミチン酸自体がもつ効果ではなく、パルミチン酸から合成される化合物がもつ効果なのです。

パルミチン酸は「化粧品」に使われることが多いのですが、多くが「パルミチン酸・・・(結合している化合物名が入ります)」となっているはずです。
(このような化合物を「パルミチン酸の誘導体」と言います)

今日紹介する2つに効果がある誘導体は

しわ :パルミチン酸レチノール

ニキビ:パルミチン酸アスコルビル

です。
(パルミチン酸レチノールは、にきびなどにも、それ以外にも高い効果があるそうです。興味がある方はこちらへ。)

なぜ、それぞれパルミチン酸と結合させるのかというと、

  • パルミチン酸と結合することで安定に存在する(酸化されにくくなる)
  • パルミチン酸の効果で浸透性を高め、結合している化合物の効果を最大限に高める

ためです。
(それ以外にも効果はあるそうですが、これらが大きな目的かと思います)

次に、パルミチン酸に結合している「レチノール」と「アスコルビン酸」について質問です。

実は、この2つの化合物とも初登場ではなく、すでに紹介済の化合物なんです。
(ただ、取り上げたときは別名で紹介しました)
さて、これらの「別名」は何でしょうか?

答えは

  • レチノール:ビタミンA
  • アスコルビン酸:ビタミンC

です。

ここからは、レチノールのページで紹介できなかった

  • しわ対策

について説明していきたいと思います。

これらを考えると気にポイントになるのは、よく聞く

  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸

などの物質です。

これらは体内の「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」で合成されます。

この細胞は、他の細胞同様、歳とともに衰えていくのですが、レチノールはこの細胞を活性化させてくれるのです!

結果、お肌にハリが出て、しわなどの問題を解決してくれるというわけです。

こんな動画ありました。

最後に

「しわ対策」のレチノール(パルミチン酸レチノール)ばかり触れてしまったので、最後に少しですが「ニキビ対策」のアスコルビン酸(パルミチン酸アスコルビル)に触れておきたいと思います。

「ニキビ対策」に関しては、以前「ビタミンB2(リホブラビン)」で少し触れました。
このときは「皮脂が毛穴を埋めてニキビができる」という説明をしました。

このアスコルビン酸(パルミチン酸アスコルビル)は、同様の

  • 過剰な皮脂の分泌を抑える

という効果に合わせて

  • コラーゲンの生成を促進する
  • 抗炎症作用(ニキビによる炎症を抑える)

を合わせもつため、ニキビに効果絶大なんだそうです。

こんな動画もありました。

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安達 弘行

安達 弘行

TEPPAN塾長

化学専門塾の塾長を務めながら、大手予備校でも講座を担当しています。趣味は旅行と海外サッカーです。

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